1,星の色指数 | B−V値の求め方 |
2,論文 | ・光害の防止方法 ・天体望遠鏡の数値制御 ・北極星なしで極軸をあわせる |
「天文年鑑」などで、構成のところを見ると「星の色指数」というものがあります。
これは、その名の通り星の色を表しています。
色指数と恒星表面の温度は次の関係になっています。
(B−V)=9500 −1.0 T
色指数は大きいほど表面温度は低くなり赤っぽくなります。
フィルムの特性として、同じ光量を短時間に強く当てた場合と長時間(5分以上)に
弱い光を当てた場合では、本来、同じように露光されるはずですが
実際には弱い光を当てた方が感光されにくいという性質があります。(相反則不規)
これを利用して弱い光である光害の影響が減り、強い光の星の光が移ると予測
F2で15s露光したものをF4で60s、F8で240sにしてみる。
実際、3/30(Sun)の彗星観測でF5.6 60s F8 120s F11 240s F16 480sで
露光しました。この効果があるとF16 480sは彗星がばっちり写り、
光害の影響を受けないはずです。
(41KB) | 全体97/3/30 東京の自宅 |
(40KB) | 全体97/3/30 東京の自宅 |
最初の写真は480秒、次の写真は120秒露光しているのですが
差がほとんどありません。つまり、相反則不規を起こしていないということがわかりました。
下の写真で赤い部分がありますが、これは、外灯が入り込んでしまったために起きたと
考えられます。上の写真の筋は通行人のものと考えられます。
これから、東京都心部での観測は長時間露光を行っても効果がないというのが判明しました。
これからはCCDで画像処理をする時代かもしれません。
この夏に遠征しようと考える今日この頃です。
望遠鏡を目的の天体に精密に導入する,また肉眼が観測不可能な
天体を予測によってで導入するため
望遠鏡を動かすときコントローラーを使う。
このときにコントローラーから望遠鏡に送り込まれる信号波が天体追尾時の
正数倍になっていることが判明した。(具体的には2,4,8,16倍)
これは、発振を2のn乗の逆数に比例して周波数が低くなっている
そうすると、2,4,8,16倍というのは非常に精密な値ということになる
望遠鏡は、西に15″/secで動いているので望遠鏡から見て
天体は止まって見える。ここでコントローラーのボタンを「西にn倍」
というボタンを押すと望遠鏡から見て天体は東に15(n-1)″/sec
で動いているように見える。
これから、望遠鏡の動いた角度を上記の理論で時間で制御できる
赤道儀を使うためには北極星に照準を合わせる必要があるが、
僕のベランダは南に面しているために不可能だ。そこで、北極星を使わずに
星を導入するためには、高度,方位,赤経,赤緯をあわせる必要がある
(但し、望遠鏡は水平になっているものとする)望遠鏡をある星に導入するとき
高度,赤緯はあらかじめ決まった値になる(高度は実際の北極星を使って調整し、
赤緯はその星固有のものなので調べればわかる)
そうすると赤経と方位だけが残りこれらを調整してある星を望遠鏡の視野に入れればいい
(これは星が見かけ上、二次元の平面にあり望遠鏡の自由度も2となってしまったため。
但し方位と赤経のベクトルが一次独立の関係になっている必要があり、
お互いが平行になるとき、すなわち南中している星については不可)
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