ブラウザ

1,機能差
2,シェアの変化
3,アクティブなページ

1,機能差

現在ブラウザには大きく分けて2種類あります。
1つがNetscape Navigator(略してNN)というものと
Microsoft Internet Explore(略してMSIE)があります。
実は、やっかいなことに2つのブラウザには多少異なる仕様があるため
一方のブラウザで動作しても、もう一方では動作しないということがよくあります。
どの機能が利用できないのかは「作成」のページに書いてあります。

もう一つやっかいなことに同じ会社が出しているSoftでもバージョンによって
ある機能が使えないことがあります。
NNではv1 v2 v3 v4までが発売されています。
MSIEではv1 v2 v3までが発売されていて
v4が現在β版(開発段階)として出回っています。

ブラウザの差を以下にまとめてみました。

構文 Netscape Navigator Microsoft Internet Explore
Ver 2.11 Ver 3.01 Ver 4.01 Ver 2.0 Ver 3.0 Ver 4.0
BLINK ×
MARQUEE ×
MailTo × メールSoftが起動するだけ
フレーム ×
上/下付き文字 ×
JavaScript × △ 完璧ではない
VBScript × ×
Java アプレット ○? ×

2,シェアの変化

どのブラウザが普及しているかというのは以下のようになっています。

シェア
(%)
Netscape Navigator Microsoft Internet Explore その他
Ver 2.0 Ver 3.0 Ver 4.0 Ver 2.0 Ver 3.0 Ver 4.0
96/10 22 24 0 8 30 0 14
96/11 39 20 0 1 28 0 9
96/12 33 25 0 2 23 0 14
97/1 27 22 0 4 33 0 12
97/2 25 28 0 1 31 0 12
97/3 18 29 0 1 35 0 17
97/4 18 26 0 1 33 1 17
97/5 13 36 0 0 31 3 12
97/6 10 42 1 1 33 2 11
97/7 10 43 2 0 27 2 13
97/8 8 42 4 1 30 2 9
97/9 8 33 7 2 34 5 14
97/10 9 35 6 0 29 6 12
97/11 7 35 12 0 24 8 11

※このブラウザのシェア調査は、AIRNetへの移転に伴い不可能になりましたので
 11月をもって終了しました。


このことからNNとMSIEは全体の85%程度の方が使っていることがわかります。
NNとMSIEについては互角に近くなっていますが
1割程度の差は広まったままでNNのほうが有利です。
MSIE2.0の使用は少なくなってきたのでフレームやJavaScriptをみられるページは
多くなってきたのですがそれでも15%程度のブラウザは対応していません。

バージョンについては最近はNNは3.0がもっとも多く、2.0や4.0も少しあります。
MSIEは多数が3.0ですが最近になって4.0が少しだけでてきました。


Netscape

NNブラウザのシェアの変化

これから、2.0は減少していますが、それに伴って3.0は増えています。
4.0も最近では1割に達しようとしています。
全体としてNetscapeのシェアは緩やかに減少していますが
現在でも50%程度のシェアがあります。

●今後の予想

Netscape 4.0の登場によって3.0から4.0への移行があり、4.0ユーザは
増えていくと思われます。しかし、4.0になっても機能が劇的に変わるということはないので
急激に移行することはないと考えられます。
それどころか4.0にはバグがかなり多く存在し、マシーンへの負担も大きいため
なかなか普及していかないのではないでしょうか。

Netscape全体のシェアは徐々に小さくなっていくと考えられます。
MacへのMSIEのバンドル、Windows98の登場によってシェアは50%を割るものと思われます。


MSIE

MSIEブラウザのシェアの変化

2.0のユーザはほとんどいません。
3.0のシェアは安定していて30%台です。
4.0は緩やかに上昇していますが5%程度です。

●今後の予想

4.0の登場によって3.0から4.0への移行がじわじわとおきていくと思われます。
しかし、3.0から4.0になっても機能が劇的に変化するということはないので
2.0から3.0の移行のときのような大きな移行はないでしょう。

しかし、Windows98にはおそらく4.0がバンドルするので
Windows98の登場によって大きくシェアをのばすと思われます。


その他のブラウザ

NN,MSIE以外のブラウザは10〜15%程度であまり変化していません。

●今後の予想

今後もシェアは10〜15%程度で変化はないと思われます。


総論

以上からホームページを作るときはNN3.0とMSIE3.0両方での見え方を中心に考え
MSIE2.0やその他のブラウザでもうまく見えるように努力するのがいいのではないでしょうか。


3,アクティブなページ

今までは、HTMLタグを使って静的なページを作ってきましたが
以下のような機能を使ったり、複合させることによってかなりインタラクティブな
ページができます。
インタラクティブな機能として次のようなものがあります。

これらをグループに分けるとすると、

  1. CGI
  2. Javascript,VBScript
  3. Java,ActiveX Control
  4. DHTML

このようになります。

1のCGIはサーバーにプログラムを実行させて、
その結果をクライアントに送るというものです。

2はHTMLのタグの中にプログラムのコードを書くもので、クライアントのコンピュータが
実行します。そのため、オフラインでの動作します。
JavascriptはJavaを元にしてできたものです。
また、VBScriptはVisual Basicを元にしています。
これらの欠点は、画像の描画ができないということです。

3はコンパイル済みのプログラムそのものです。
Windows,Mac,UNIXなど、多くのプラットフォームで実行できます。
これを作るためにはプログラミングの知識が必要になってくるので
一般には出来合いのものを利用することになります。
ただ、これを使えば何でもでき、セキュリティも万全です。
現在ではJavaの方が多少優勢です。

4はダイナミックHTMLというもので、動的なHTMLの操作ができます。
これはNN4.0,MSIE4.0から利用できます。
現在のブラウザの多くはNN3.0,MSIE3.0なのでこれを解釈することができません。


組み合わせ

以上の機能を組み合わせることによってインタラクティブなページが作れます。

●Java-Javascript

JavaアプレットとJavascriptを組み合わせる方法です。
古くから用いられていて、MSIE,NNどちらでもデフォルトの状態で動作し
言語もJavaが元になっているのでよく用いられる組み合わせです。

●ActiveX-VBScript

ActiveX ControlとVBScriptを組み合わせる方法です。
ActiveXと組み合わせるとき、Javascriptではエラー対策がないので
VBScriptを用いることになります。
両方ともMicrosoftが作っているものなので組み合わせには安心できます。
また、MSIEではばっちり動きます。
ただ、NNで動作させるためにはPlug-inをする必要があります。

●DHTML-Javascript,VBScript

DHTMLと、JavascriptかVBScriptを組み合わせる方法です。
こうすれば、ActiveXやJavaを使わないのでプログラミングの知識が
なくてもできます。
ただ、DHTMLはNN,MSIEとも4.0でないと対応していないので不利といえます。
また、文字や画像の位置しかコントロールできないので
絵の描画などはできません。


利用できるブラウザ

それぞれの機能が各ブラウザで対応具合を以下にまとめました。

機能 NN3.0 MSIE3.0 NN4.0 MSIE4.0 その他
CGI     
Javascript   
対応が不完全

対応が不完全
×
VBScript    
Plug-inで対応

Plug-inで対応
×
Java     ×
ActiveX Control
Plug-inで対応

Plug-inで対応
×
DHTML    × × ×

これより、CGIは万能であることがわかりますが、CGIはいろいろ制約などがあり使いにくく
オフラインでは動作しません。

JavaはNN,MSIEどちらでも動作します。


動作

機能        CGI Javascript,VBScript Java,ActiveX DHTML
サーバーで実行   × × ×
クライアントで実行 ×
オフライン操作   ×
画像描画      × × ×

「サーバーで実行」すると、オンライン中しか操作できなく、サーバーにも負担がかかります。
画像の操作ができるのはJava,ActiveXのみです。


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