自作パソコン

1,自作パソコン
2,構成
3,My PC
4,今後のPC

1999年7月基準


1,自作パソコン

いま、自作パソコンがブームになっています。
自作パソコンの魅力は、自分好みの最新のパーツを使い余計なものを省くことができる点です。

メーカーのパソコンは、初めてパソコンを購入する場合には、すべてが
セットになっているのでいいのですが、2台目以降を購入する場合は
すでに持っているものを2重買いになることがあります。
また、メーカーのものだとハードウェアが貧弱で、本来の機能を
十分生かしきっていないものが多くあります。

しかし、自作することで自分が必要としている機能を取り入れて、
不必要な機能を省くといった、本来のPersonal Computerを
作ることができるのです。
また、自作することでパソコンの原理がわかるので
トラブルにも適切に対処できるようになります。

以下に、メリット/デメリットをまとめてみました。

メーカー製パソコン 自作パソコン
  • まとめて買うので安い
  • メーカの保証が受けられる
  • 動作が安定している
メリット
  • 自分好みのパソコンを作られる
  • 最新のパーツを使える
  • 改造しやすい
  • パソコンの原理がわかる
  • ハードが貧弱
  • 余計なものがついてくる
  • 改造しにくい
デメリット
  • 「相性問題」などのトラブルがある
  • 保証がない
  • 個々のパーツを買うので
    メーカー製より高くなることもある

最新のパーツが使える

最新のパーツが発表されるとすぐにそのパーツの販売が行われ、自作マシーンの場合は
すぐに搭載することができます。
しかし、メーカー製のPCでは、発表から3ヶ月程度待たないと搭載されません。
この3ヶ月間は満足度が大きい時期なので,そのPC全体の満足度も大きく変わってしまいます。

改造しやすい

メーカー製のパソコンでは,そのメーカー独自の仕様になっていることが多く、たとえば
マザーボードの交換といったことや、VideoBoardの交換ということは難しいようです。
しかし、自作では、安い最新のパーツを使うことができます。

価格

価格ですが、最近のワンセット十数万円で売っているパソコンには
かないません。しかし、余計な機能を省いたり使いまわしをすることで
本体を5万で製作することも可能です。

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2,構成

自作パソコンで必要なもの、なくてもいいものに分けて 解説してみました。

必須

・CPU

いわずと知れた「コンピュータの頭脳」です。
ここに何を使うかによって、パソコンの計算速度が大きく変わってきます。

・マザーボード

パソコンのさまざまな部品が載っているボードです。
パソコンの機能は、このボードの上にのっている「チップセット」や
マザーボードの機能によってかなりの部分が決まってしまうので重要です。
特に、「チップセット」は、CPU選びより重要です。

また、マザーボードには、SCSI、ビデオボード、SOUNDボード、LANボード
などがのっているものもあります。

・ケース

実は、必須です。
ケースには、通常、電源が内蔵されています。

準 必須

・メモリー

メモリーは、多ければ快適にWindowsを動かすことができます。
今なら価格の下がった128MBをお勧めします。

・HD

ハードディスクはWindowsなどのアプリケーションを記録するのに必要です。
ハードディスクの接続には、IDEとSCSIがあります。
通常は安くて高速なIDE接続をします。
マザーボードはデフォルトでIDE接続を認識します。
容量は、10GB程度が良いと思います。
映像や音楽などで大量のDISKを使う方は20GBを積みましょう。

・FD

最近はFDを使うこともあまりなくなってしまいましたが
HDのフォーマットをかけたり、DOSを立ち上げるときは
必要です。FDは数千円しかしないので購入したほうがいいと思います。

・Videoボード

Windows環境では、Videoボードがないと画面が表示できません。
最近では、2Dアクセラレーション、3Dアクセラレーションなどの
付加的な機能がついたものが常識になりました。

・Keyboard/MOUSE

パソコンを操作するのに必要です。
この部分は長期にわたって使用するので、いいものを選んでおきましょう

OPTION

・CD-ROM

ソフトはほとんどのものがCD-ROMで提供されるようになりました。
いまでは、CD-ROMドライブがないとOSのインストールもできない時代に
なっているのでCD-ROMは必要です。
最近(99年7月)では、32倍速のものが一般的で、価格も数千円程度です。
また、DVD-ROMを1万円台になってきたので、候補に入れてみてはどうでしょうか?

・Soundボード

Windowsでは、音を出力することも重要になってきました。
Soundボードは昔はISAが普通でしたが、PCIが一般的になっています。
MIDIを演奏するためにはFM音源やWaveTableのものが必要です。

・LANボード

パソコンを複数持っていたらLANを導入しましょう。
それぞれのパソコンをつなぐことで、リソースの共有ができます。
たとえば、自作パソコンにCD-ROMがついていなくても、相手のパソコンから
インストールを行うことができます。

・SCSIボード

SCSIでMO,HDなどのドライブ以外にもスキャナーなどを
つなぐことができます。
SCSI機器を持っている場合はほしいものです。

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3,My PC

98年11月に3台目のPCを自作しました。
以下は、現在のスペックです。

部品 メーカ
CPU AMD K6-2 350MHz
マザーボード AOPEN AX59Pro 1MB版
PCI 3  AGP1 ISA 1 共有 1
チップセット MVP-3
メモリー 128MB SD-RAM PC-100 CL-2
HD Quamtum EX  6.4GB (Ultra DMA/33)
Video AGP RIVA128
Sound Wave Table対応、PCI YMF-724
CD-ROM IDE 32倍速
CD-R MITSUMI 4801TE Write×4 Read×8
モデム SUNTAC JX128XD
LAN 100 Base-TX
OS Windows 98
ケース ATX

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4,今後のPC

では、それぞれのパーツごとに今後どうなっていくかを見てみましょう。

必須 Parts

・CPU

Intelは、今後もSlot1のPentium lll、Celeronを中心に販売を続けていくと思われます。
2000年後半には1GHzまでClockが上がると思います。

AMDは、99年後半には次世代のK7を発表すると思われます。

Cyrixは、MediaGXを中心に低価格のCPUを中心としたものを発表するでしょう。

WinChipは、現在のところ未知数です。
今までの印象では,あまり期待できないようです。
PS.WinChipはCPUの市場から撤退するという情報も入っています。

・マザーボード

マザーボードで着目する点はCPUソケットです。
CPUソケットには、Socket7、Socket370、Slot1があります。
Socket7では、AMDをはじめとして低価格のCPUが多く今後も面白そうです。
Slot1は、IntelのPentiumll、lllかCeleronしか取り付けられません。
さらに、Celeronは、後述するSocket370へかなり移行しているので
Slot1はハイエンドユーザー向けということになります。
Socket370は99年1月に登場した新しいCPUソケットの型です。
人気のCeleronはこちらに移行して主流になると思われます。

チップセットはIntelのBXかJXが中心になると思います。

・ケース

ケースは大きな変化は無く、ATのように、ATXも長いこと続くと思われます。
ATXが小型になったMicroATXがはやるかもしれません。
LNXは、まだ対応のケースが少ないことや、メリットがあまり無い,拡張性に乏しいなどの理由から
PC自作派にとっては人気があまり出ないと思われます。

準 必須 Parts

・メモリー

現在(99年7月)では、PC-100対応の128MBが中心に売れています。
価格は99年初頭に暴落し、128MBが1万円へと半額になりました。
また、クロックが133MHzに対応したメモリーや登場してきていますが
次世代のRIMMへ向けて様子見といった雰囲気です。

・HD

HDの容量は今後も増加をしていくでしょう。
現在は10GBが中心ですが、99年末には20GB越えがはやるでしょう。
転送の規格はUltraDMA/66になり、速度もある程度向上するでしょう。
IEEE1394規格はまだ先になるでしょう。

・FD

120MBのSuperFDがはやる可能性はほとんどありません。
このPartsは、今のものとほとんど変化しないものだと考えられます。

・Videoボード

2Dに関しては飽和状態になっているため,今後は多少性能が上がる程度になるでしょう。
3Dが98年後半から99年前半に劇的に性能が向上します。
また、MPEGエンコード/デコード内蔵のように、付加価値を高めた
ボードも増えるでしょう。

・Keyboard/MOUSE

コネクターはPS/2タイプのままだとおもいます。
MOUSEは、ホイール付のものが流行るかもしれません。

OPTION Parts

・CD-ROM

X倍速の競争は、32,48倍速あたりが限界だと考えられます。
それよりも、DVDドライブへの以降が進むと考えられます。

また、これとは別にCD-Rドライブも安価なメディアの登場によって
99年はより一般的になるでしょう。

・Soundボード

WaveTable搭載のPCIが98年のスタンダードです。
今後は、VA音源、3Dサウンドなどが話題になると思いますが大きな変化は無いと思われます。

・LANボード

LANは、今後も普及していくと考えられています。
主流は、100Base-TXだと思います。
しかし、安価な10Base-Tや100VG-AnyLANも残っているでしょう。

・SCSIボード

SCSIは、今後はやや廃れていくと思われます。
PCの性能の向上により、CD−RでもATAPIものもが登場し,
HDでは、SCSIのものが明らかに割高です。
スキャナなどはパラレルポートやUSB接続ものもの置き換わった行きます。

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