タイトル

気象観測

タイトル

1,気温 測定方法 1日の気温の変化
2,湿度 湿度の測定方法 1日の湿度の変化
3,風力 風向と風力について
4,気圧 気圧について
5,降水量 降水量について
6,天気記号 天気マーク 天気要素について

1,気温

気温とは空気の温度のことです。

●測定方法

気温計は、百葉箱に設置します。
百葉箱は芝生の上1.2m〜1.5mに設置します。
箱は白くしてあり太陽で箱の温度が上昇しにくくなっています。
壁は鎧戸になっていて風通しがよくなっています。
扉は北側にあり、扉を開けたときに直射日光が当たらないようになっています。
また、温度計は水平に設置し重力の影響を受けないようにします。

●1日の気温の変化

晴れているときは日の出とともに気温が上昇し午後2時に最も高くなります。
太陽に強さは正午が最も強いのですが、大気はすぐに暖まらないので
2時間の差ができます。
曇りや雨が降っているときは、一日中気温の変化はありません。

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2,湿度

●湿度の測定方法

湿度の測定は、通常「干球」と「湿球」を使って測定します。
干球は気温のことです。
湿球は、温度計の液球(温度計の下にある赤い部分)にしめったガーゼをつけます。
ガーゼ上では水が蒸発し、そのときに吸熱反応が起きます。
よって湿球は干球より温度が低くなります。
湿度は、気温(干球の温度)と、干球と湿球の温度差から求めます。
その関係は以下の通りです。

干球の   干 球 と湿 球 の 温 度  差( ℃ ) 
温度 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0
35 100  97  93  90  87  83  80  77  74  71  68
34 100  97  93  90  86  83  80  77  74  71  68
33 100  96  93  89  86  83  80  76  73  70  67
32 100  96  93  89  86  82  79  76  73  70  66
31 100  96  93  89  86  82  79  75  72  69  66
30 100  96  92  89  85  82  78  75  72  68  65
29 100  96  92  89  85  81  78  74  71  68  64
28 100  96  92  88  85  81  77  74  70  67  64
27 100  96  92  88  84  81  77  73  70  66  63
26 100  96  92  88  84  80  76  73  69  65  62
25 100  96  92  88  84  80  76  72  68  65  61
24 100  96  91  87  83  79  75  71  68  64  60
23 100  96  91  87  83  79  75  71  67  63  59
22 100  95  91  87  82  78  74  70  66  62  58
21 100  95  91  86  82  77  73  69  65  61  57
20 100  95  91  86  81  77  73  68  64  60  56
19 100  95  90  85  81  76  72  67  63  59  54
18 100  95  90  85  80  75  71  66  62  57  53
17 100  95  90  85  80  75  70  65  61  56  51
16 100  95  89  84  79  74  69  64  59  55  50
15 100  94  89  84  78  73  68  63  58  53  48
14 100  94  89  84  78  72  67  62  57  51  46
13 100  94  88  83  77  71  66  60  55  50  45
12 100  94  88  82  76  70  65  59  53  48  43
11 100  94  87  81  75  69  63  57  52  46  40
10 100  93  87  80  74  68  62  56  50  44  38
 9 100  93  86  80  73  67  60  54  48  42  36
 8 100  93  86  79  72  65  59  52  46  39  33
 7 100  93  85  78  71  64  57  50  43  37  30
 6 100  92  85  77  70  62  55  48  41  34  27
 5 100  92  84  76  68  61  53  46  38  31  24
 4 100  92  83  75  67  59  51  43  35  28  20
 3 100  91  82  74  65  57  49  40  32  24  16
 2 100  91  82  72  64  55  46  37  29  20  12
 1 100  90  81  71  62  52  43  34  25  16   8
 0 100  90  80  70  60  50  40  31  21  12   3

●1日の湿度の変化

湿度は次のように定義されています。

湿度(%)= 実際に空気中に含まれる水蒸気の量 ×100
         その温度の飽和水水蒸気量

1日の水蒸気の量は一定です。(低気圧が近づいていないとき)
しかし、気温の変化によって飽和水蒸気量は変化します。
従って、晴れた日は、日の出とともに気温が上昇するので湿度が下がります。
曇りや雨のときは気温が一定なので湿度も一定です。

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3,風力

風は風力と風向で示されます。

風向は風のくる方向で示します。風向は16段階であらわし、例えば「西南西」といったりします。
風力は風の強さを意味します。別の表現で「風速」といったりします。
風速と風力の関係は次の通りです。

風力 風速[m/s] 様子
0.0〜0.3 煙突の煙がまっすぐ上る
0.3〜1.6 煙突の煙がたなびく 体には感じない
1.6〜3.4 顔に風を感じる
3.4〜5.5 旗がはためく
5.5〜8.0 砂ぼこりが立つ
8.0〜10.8 水面に波頭がたつ
10.8〜13.9 電線が鳴る 大枝が動く
13.9〜17.2 木全体が揺れる
17.2〜20.8 小枝が折れる
20.8〜24.5 瓦が飛ぶ 煙突が倒れる
10 24.5〜28.5 木が根こそぎ倒れる
11 28.5〜32.7 家に大きな被害がでる
12 32.7〜 滅多に起きない大災害

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4,気圧

気圧とは大気の圧力です。
気圧の単位はhpa(ヘクトパスカル)を用います。
以前はmb(ミリバール)を用いていました。1hpa=1mbです。
観測にはアネロイド型の気圧計を用いて観測します。
気圧は100mあがるごとに12hpa減ります。
天気予報で用いる気圧は現地気圧(観測された気圧)を海面気圧(高度が0m)に
直す必要があります。これを海面更正といいます。

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5,降水量

降水量とは雨や雪が降った量のことです。
観測には容器がまっすぐなものを使います。(円柱状のものなど)
容器の口の大きさはどんなものでもかまいません。
容器は近くの屋根からの水がかかったり、雨,雪が遮らないところに設置します。
雪の測定はそのままだと正しい降雪量にならないのでお湯を入れて溶かします。
そして、観測される水の量からお湯の量を引いたものが降雪量です。

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6,天気記号

●天気マーク

天気記号は以下の通りです。

天気記号

●気象要素

新聞などで目にする天気要素には以下のような意味があります。

天気要素

図の例では「北北東の風 風力3 天気晴れ 気圧1013hPa 気温23℃」
という意味になります。

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