1,気温 | 測定方法 1日の気温の変化 |
2,湿度 | 湿度の測定方法 1日の湿度の変化 |
3,風力 | 風向と風力について |
4,気圧 | 気圧について |
5,降水量 | 降水量について |
6,天気記号 | 天気マーク 天気要素について |
気温とは空気の温度のことです。
気温計は、百葉箱に設置します。
百葉箱は芝生の上1.2m〜1.5mに設置します。
箱は白くしてあり太陽で箱の温度が上昇しにくくなっています。
壁は鎧戸になっていて風通しがよくなっています。
扉は北側にあり、扉を開けたときに直射日光が当たらないようになっています。
また、温度計は水平に設置し重力の影響を受けないようにします。
晴れているときは日の出とともに気温が上昇し午後2時に最も高くなります。
太陽に強さは正午が最も強いのですが、大気はすぐに暖まらないので
2時間の差ができます。
曇りや雨が降っているときは、一日中気温の変化はありません。
湿度の測定は、通常「干球」と「湿球」を使って測定します。
干球は気温のことです。
湿球は、温度計の液球(温度計の下にある赤い部分)にしめったガーゼをつけます。
ガーゼ上では水が蒸発し、そのときに吸熱反応が起きます。
よって湿球は干球より温度が低くなります。
湿度は、気温(干球の温度)と、干球と湿球の温度差から求めます。
その関係は以下の通りです。
干球の 干 球 と湿 球 の 温 度 差( ℃ ) 温度 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 35 100 97 93 90 87 83 80 77 74 71 68 34 100 97 93 90 86 83 80 77 74 71 68 33 100 96 93 89 86 83 80 76 73 70 67 32 100 96 93 89 86 82 79 76 73 70 66 31 100 96 93 89 86 82 79 75 72 69 66 30 100 96 92 89 85 82 78 75 72 68 65 29 100 96 92 89 85 81 78 74 71 68 64 28 100 96 92 88 85 81 77 74 70 67 64 27 100 96 92 88 84 81 77 73 70 66 63 26 100 96 92 88 84 80 76 73 69 65 62 25 100 96 92 88 84 80 76 72 68 65 61 24 100 96 91 87 83 79 75 71 68 64 60 23 100 96 91 87 83 79 75 71 67 63 59 22 100 95 91 87 82 78 74 70 66 62 58 21 100 95 91 86 82 77 73 69 65 61 57 20 100 95 91 86 81 77 73 68 64 60 56 19 100 95 90 85 81 76 72 67 63 59 54 18 100 95 90 85 80 75 71 66 62 57 53 17 100 95 90 85 80 75 70 65 61 56 51 16 100 95 89 84 79 74 69 64 59 55 50 15 100 94 89 84 78 73 68 63 58 53 48 14 100 94 89 84 78 72 67 62 57 51 46 13 100 94 88 83 77 71 66 60 55 50 45 12 100 94 88 82 76 70 65 59 53 48 43 11 100 94 87 81 75 69 63 57 52 46 40 10 100 93 87 80 74 68 62 56 50 44 38 9 100 93 86 80 73 67 60 54 48 42 36 8 100 93 86 79 72 65 59 52 46 39 33 7 100 93 85 78 71 64 57 50 43 37 30 6 100 92 85 77 70 62 55 48 41 34 27 5 100 92 84 76 68 61 53 46 38 31 24 4 100 92 83 75 67 59 51 43 35 28 20 3 100 91 82 74 65 57 49 40 32 24 16 2 100 91 82 72 64 55 46 37 29 20 12 1 100 90 81 71 62 52 43 34 25 16 8 0 100 90 80 70 60 50 40 31 21 12 3
湿度は次のように定義されています。
湿度(%)= 実際に空気中に含まれる水蒸気の量 ×100 その温度の飽和水水蒸気量
1日の水蒸気の量は一定です。(低気圧が近づいていないとき)
しかし、気温の変化によって飽和水蒸気量は変化します。
従って、晴れた日は、日の出とともに気温が上昇するので湿度が下がります。
曇りや雨のときは気温が一定なので湿度も一定です。
風は風力と風向で示されます。
風向は風のくる方向で示します。風向は16段階であらわし、例えば「西南西」といったりします。
風力は風の強さを意味します。別の表現で「風速」といったりします。
風速と風力の関係は次の通りです。
風力 | 風速[m/s] | 様子 |
0 | 0.0〜0.3 | 煙突の煙がまっすぐ上る |
1 | 0.3〜1.6 | 煙突の煙がたなびく 体には感じない |
2 | 1.6〜3.4 | 顔に風を感じる |
3 | 3.4〜5.5 | 旗がはためく |
4 | 5.5〜8.0 | 砂ぼこりが立つ |
5 | 8.0〜10.8 | 水面に波頭がたつ |
6 | 10.8〜13.9 | 電線が鳴る 大枝が動く |
7 | 13.9〜17.2 | 木全体が揺れる |
8 | 17.2〜20.8 | 小枝が折れる |
9 | 20.8〜24.5 | 瓦が飛ぶ 煙突が倒れる |
10 | 24.5〜28.5 | 木が根こそぎ倒れる |
11 | 28.5〜32.7 | 家に大きな被害がでる |
12 | 32.7〜 | 滅多に起きない大災害 |
気圧とは大気の圧力です。
気圧の単位はhpa(ヘクトパスカル)を用います。
以前はmb(ミリバール)を用いていました。1hpa=1mbです。
観測にはアネロイド型の気圧計を用いて観測します。
気圧は100mあがるごとに12hpa減ります。
天気予報で用いる気圧は現地気圧(観測された気圧)を海面気圧(高度が0m)に
直す必要があります。これを海面更正といいます。
降水量とは雨や雪が降った量のことです。
観測には容器がまっすぐなものを使います。(円柱状のものなど)
容器の口の大きさはどんなものでもかまいません。
容器は近くの屋根からの水がかかったり、雨,雪が遮らないところに設置します。
雪の測定はそのままだと正しい降雪量にならないのでお湯を入れて溶かします。
そして、観測される水の量からお湯の量を引いたものが降雪量です。
天気記号は以下の通りです。
新聞などで目にする天気要素には以下のような意味があります。
図の例では「北北東の風 風力3 天気晴れ 気圧1013hPa 気温23℃」
という意味になります。
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