1,熱電対 |
2,オシロスコープ |
今後も情報を追加していきます。
「熱電対」という装置をご存じでしょうか?
これは極低温や高温状態で、温度を測定できる温度計です。
温度計といっても、2種類の金属を絡めたものです。
2種類の金属を接触させると温度に関係して電位差ができます。
しかし、常温でこの電位差をはかろうとしても0mVになってしまいます。
これは、テスターのプローブをそれぞれの金属に接触させたときに
電位差が起きてしまい、キャンセルしてしまうためです。
青線とオレンジ色の線は 金属が別種類であることを意味しています。 |
しかし、上図のように一方を高温、一方を低温にするとそれぞれの電位差が
違ってくるため、キャンセルしません。この電位差をDMM(デジタルマルチメータ)
で読みとって温度を調べることができます。ただ、電位差は非常に微弱なので
アナログテスターでは測定不可能です。
0.1mV or 1mVレベルがはかれるデジタルテスターを使うと測定できます。
実際の温度測定では、あわせる金属によって温度と電位差の関係が決まっています。
そこで、次のような装置を使います。
青線とオレンジ色の線と灰色の線は 金属が別種類であることを意味しています。 |
橙色の線と灰色の線は、既に温度差と電位差の関係がわかっている金属を使います。
電位差は、温度によるのではなく温度差によるので
DMMのリード線との接合部分は温度がわかっている氷水(0度)につけて
もう一方で温度を測ります。これで電位差から温度がわかります。
オシロスコープは次の写真のような装置です。
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中央に2つ並んでいる大きなつまみで基本的な操作ができます。
左のつまみでは、電圧(画面の縦方向)の倍率を変え、
右のつまみでは、時間(画面の横方向)の倍率を変えることができます。
この装置では、電圧は20mV/deg〜20V/degまで変えることができます。
時間軸(掃引の速さ)は、1μs/deg〜0.5s/degまで変えられます。
もし、1μs/degのレンジで、1目盛りに1波長が収まっていたら
この波は1MHzということになります。
このつまみのしたのものでは、0点調整ができます。
左は、測定回路のINPUTと、AC/DC/0の切り替えスイッチがあります。
右には、電源や、その他のつまみがあります。
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