1,LabVIEWについて | |
2,変数 | 変数 配列 型の不一致 |
3,その他 | DAQ VI |
LabVIEWとは、Visual C++と同様にプログラミング言語の一種です。
このLabVIEWは、研究室などで装置を制御するのによく使われます。
Visual C++などの通常の言語では、プログラムはプログラムは
文字で書くことになりますが、LabVIEWでは、マウスでツールを
配置するだけです。
また、LabVIEWでは、変数というものを余り使わずに「配線」という概念で
変数の仕事をさせます。 LabVIEWでは、2つの画面があります。
ひとつが、コントロールパネルで、
ここで、機器の制御を行います。
ユーザーはこれを見ながら制御を行います。
ここには、スイッチ、グラフ、LEDなど、視覚的なものを配置します。
もうひとつが、ダイアグラムで、
ここで、プログラムを打ちます。
プログラムといっても、機器を配線するだけです。
これを見れば、このプログラムがどういったことをしているのか
ということが一目でわかります。
図を見ると、線の色がいろいろあります。
これは、C++でも出てきた「変数の型」というものです。
変数の型には、BOOL(0か1)、整数、浮遊小数といったものがあります。
これらは、順に緑、青、橙色というように色分けされています。
BOOLとは、1か0というものです。
これは、LEDのON/OFF スイッチのON/OFF 論理が真/偽ということに
対応しています。
整数の型にはI32,I16,I8という3種類があり、数値はビットを表しています。
取りうる値は次のとおりです。
I8 | -128〜127 |
I16 | -32,768〜32,767 |
I32 | -2,147,483,648〜2,147,483,647 |
浮遊小数にも、SGL,DBLという2種類があります。
SGLは、「単精度」、DBLは、「倍精度」といわれています。
文字列は、ピンク色であらわされます。
また、配線はぎざぎざのピンク色になります。
配列になると、ダイアグラムの変数の型に [ ] という記号がつきます。
配列の次元は自由に決めることができ、デフォルトでは1次元です。
1次元の時の配線は、太線になります。
2次元になると、2重線になります。
以下に、ダイアグラムのマークと配線パターンを示します。
変数で型が一致しない場合は、配線は「 - - - -
」というような点線になり
配線がうまくいってないことをあらわします。
ただし、整数←→浮遊小数のように変換可能なものは、
下の「÷」のところについている黒いポッチのようなものがついて
型の変換を行っていることを示しています。
ナショナルインスツルメンツ社からLabVIEWに対応したDAQボードというものを
販売しています。これをパソコンの拡張スロットにつけることによって
電圧の測定を直接行うことができます。
制御も、LabVIEWにVIプログラムが入っているので
簡単に行うことができます。
たとえば、PCI-1200というボードのスペックは次のとおりです。
アナログ入力 | 8CH (差動入力では4CH) |
アナログ出力 | 2CH |
デジタルIO | 8×3ポート |
精度 | 12Bit |
最大サンプリングレート | 100kHz |
時間精度 | 0.04% |
LabVIEWでは、以前に作ったプログラムを埋め込むことができます。
まず、埋め込まれる側のプログラムは、アイコンに結線をします。
この「結線」は、アイコンと、対応する入/出力を交互にClickすることで
できます。
次に、アイコンをデザインします。
そのプログラムの内容がどのようなことをするものなのか
一目でわかるようなものを書きましょう。
最後に、埋め込む側では「VIを選択」して、配線をします。
これで完成です。