1,図形と式 | 距離 円と直線 円の接線 領域 |
2,三角関数 | ラジアン グラフ 加法定理 和積変換公式 三角関数の合成 |
3,指数と対数 | 累乗根 指数関数 対数 対数関数 |
数2分野の微分積分は数3のページに載っています。
直線ax+by+c=0と座標(x,y)との距離は次のようになります。
|ax+by+c| (a2+b2)1/2
円と直線の方程式は一般には次のように求まります。
(x−p)2+(y−q)2=r2 ax+by+c=0
最初の円の式は、座標(p,q)を中心とする半径rの円の方程式です。
2番目の方程式は中学校時代にy=ax+bをより一般にしたものです。
これによってx=5のような直線も表せるようになりました。
x2+y2=r2 の円上の座標(x1,y1)を
通る接線の式は次のようになります。
x1x+y1y=r2
円と直線が接しているか交わっているのはということは
円の方程式と直線の方程式を連立させて一つの式にします。
そこで判別式を利用すればいいわけです。
D=0ならば接していて、D<0ならば交わりません。
D>0では2点で交わります。
今まで、y=f(x)の形では、ある一点を決めていました。
領域は、y<f(x)のように不等号で表します。
たとえば、y<x+2では、y=x+2より下側(y軸の負の方向)全体が領域になります。
領域では、複数の条件を課すことが可能で
y<x+2 x>0 y>0
という条件があると(0,0),(2,0),(0,2)を通る直角三角形が領域となります。
今まで、角度を表すのには度数法を用いてきました。
すると、1周は360度になります。
しかし、別のもっと便利な表現方法があります。それがラジアンです。
度数法では「°」という単位がいたのですが、ラジアンではありません。
ラジアンでは、1周が2πになります。
度数法とラジアンには以下の関係があります。
1°= π 180
度(°) | 0 | 30 | 60 | 90 | 180 |
ラジアン | 0 | π/6 | π/3 | π/2 | π |
ラジアンを用いることで次のようなものが簡単に求まります。 右図の円周lは
l=rθ l:円周 S=1r2θ S:面積 2
y=sinθ のグラフは上図のようになります。
y=cosθ は y=sin(θ + π/2)に変形できるので
y=sinθ のグラフをθ方向に−π/2だけ移動したものになります。
y=Asinθ のグラフは y=sinθをy軸方向にA倍したものになります。
y=sin(Aθ) はy=sinθをθ方向に対して1/A倍したものになります。
問題 y=2cos(2θ + π/2) のグラフをかけ 解答 2cos(2θ + π/2) = −2sin2θ これは、sinθのグラフを上下反転させ、2倍したものを θ方向に1/2倍したものなので以上のようになりました。
以下の公式は非常に重要な公式で、加法定理といわれています。
sin(α+β)=sinα cosβ + cosα sinβ sin(α−β)=sinα cosβ − cosα sinβ cos(α+β)=cosα cosβ − sinα sinβ cos(α−β)=cosα cosβ + sinα sinβ
また、これらを用いることによってtan(α±β)も求まります。
tan(α+β)= tanα + tanβ 1 − tanα tanβ tan(α−β)= tanα − tanβ 1 + tanα tanβ
加法定理でα=βとすることによって2倍角の公式が得られます。
sin(2α)=2sinα cosα cos(2α)=cos2α − sin2α =1 − 2sin2α =2cos2α − 1
2倍角の公式を逆に利用すれば半角の公式が求まります。
sin2(α/2) = 1 − cosα 2 cos2(α/2) = 1 + cosα 2
加法定理を使って三角関数の積を和に変換することができます。
また、反対に和を積に変換することもできます。
sinθとcosθの和をまとめることができます。
Asinθ + Bcosθ = (A2+B2)1/2 sin(θ+α) ただし、 cosα= A (A2+B2)1/2 sinα= B (A2+B2)1/2
問題 √3sinθ − cosθ を簡単にせよ 解答 A2+B2=X とすると A=√3 B=−1 より X=2 cosα=√3 sinα=−1 2 2 α=−π/6 よって(予式)=2sin(θ−π/6)
累乗根はルートの前に小さな数字がついています。
これは、指数と次のような関係があります。
(n√a)m =am/n
問題 3√250 を簡単にせよ 3√2 解答 (250)1/3 × 2-1/3 =21/3 × 5 × 2-1/3 =5
指数関数は一般に次のようにかきます。
y=ax
このとき、グラフは次のようになります。
y軸上では1を通り、xの負の方向ではx軸への漸近線になります。
x=1ではyはaになります。(右図ではa=2なので(1,2)を通る)
ただし、a>0である必要があります。
y=a-x
このときは指数のグラフはy軸対象になります。
y=abx
このときは、axをx軸の方向に1/b倍したものになります。
問題1 2x<8 を解け 解答1 2x<23 2>1なので指数部分を単純に比較でき x<3 問題2 /1\2x > 1 を解け \3/ 81 解答2 /1\2x > /1\4 \3/ \3/ 1/3<1 なので不等号を入れ替えて 2x<4 x<2
2x=3
という関係があるとき
x=log23
と書き直せます。このlogというのが対数です。一般には
R=ar ←→ r=logaR
ただし、a>0 R>0 a≠1 という条件があります。
このとき、Rを「真数」、aを「底」といいます。
logには次の性質があります。
logaRS=logaR + logaS logaR/S=logaR − logaS logaRp=plogaR
loga1=0 logaa=1
問題 log575−log515 を計算せよ 解答 (予式)=log575/15 =log55 =1
底の数は「底の変換公式」によって変えることができます。
logaR=logbR logba
対数関数は指数関数をy=xで対象にしたような形をしています。
y=logax があったとき、xはx>0という制約を受けます。
x=1ではy=0になり、x=aではy=1になります。
問題 230 の桁を求めよ 解答 log10 230 =30log10 2 =30×0.3010=9.030 9<log10 230<10 109<230<1010 よって230は10桁になります。