1,数2の微分 | 極限 微分 接線 極大・極小 最大・最小 |
2,数2の積分 | 面積 体積 |
3,微分 | 数列の極限 関数の極限 微分 さまざまな関数 内外の微分 |
4,積分 | さまざまな関数 置換積分 部分積分 |
lim x x→a
これは、xを無限にaに近づけるという数学記号です。
分数などで、分子、分母が共に0になると解が不定になってしまうので
因数分解などの工夫をする必要があります。
問題 lim 2x2−5x+2 x→2 x2−4 解答 lim (2x−1)(x−2) =2x−1 x→2 (x+2)(x−2) x+2 =3/4
関数f(x)の微分をf’(x)で表します。
f’(x)はf(x)のグラフの傾きを表しています。
f’(2)=3 はx=2での傾きが3であるということです。
微分は次のようにやります。
(xn)’ =nxn-1
ただし、nは有理数です。 また、微分には次の基本的性質があります。
y=kf(x) y’=kf’(x) y=f(x)+f(x) y’=f’(x) + g’(x)
これを微分の線形性といいます。
問題 y=5x3 + 2x2 + 8 を微分せよ 解答 y’=15x2 + 4x
微分を使えば簡単に接線の式を求められます。
問題 f(x)=x2 −2x + 1 の(2,1)における接線を求めよ 解答 f’(x)=2x−2 f’(2)=2 y−1=2(x−2) y=2x−3
極大・極小は、最大・最小と異なり、部分的に大きい(小さい)部分を
意味してます。
f(x)の極大・極小の部分では、f’(x)=0 になっています。
つまり、極地では、グラフが平らになっているわけです。
それを元に増減表を作ってみるとグラフの概形がわかります。
問題 f(x)=x3+3x2−2 の概形をかけ 解答 f’(x)=3x2+6x f’(x)=0 のとき x=0,−2
x | ・・ | −2 | ・・ | 0 | ・・ |
f’(x) | 0 | 0 | |||
f(x) | / | 2 | \ | −2 | / |
これから以下のような概形がかけます。
xの定義域を決めることによって最大値、最小値を求めることができます。
問題 f(x)=2x3−3x2−12x (−2≦x≦4) の最大値、最小値とそのときのxを求めよ 解答 f’(x)=6x2−6x−12 f’(x)=0 のとき x=−1,2
x | −2 | ・・ | −1 | ・・ | 2 | ・・ | 4 |
f’(x) | + | 0 | − | 0 | + | ||
f(x) | −4 | / | 7 | \ | −20 | / | 32 |
グラフの概形は右図のようになります。これから 最大値はx=4のときのf(4)=32 最小値はx=2のときのf(2)=−20
数学的な計算上では、積分は微分の反対です。 f(x)を2〜4まで積分したとき、∫f(x)は2〜4までの面積を表しています。 x軸の下の方では、面積はマイナスになります。
∫xndx = xn+1 n+1
積分も微分と同じような線形性があるので定数を外に出したり、 多項式になっているときは個々に計算できます。
微分する範囲の決まっているものを「定積分」
決まっていないものを「不定積分」といいます。
問題 ∫23 x(x3−2x)dx を解け 解答 (予式)=/x4 x2\3 \4 /2 =65/4 − 5 =45/4
定積分には次のような性質があります。
∫aa f(x)dx=0 ∫ab f(x)dx=−∫ba f(x)dx ∫aa f(x)dx=∫ac f(x)dx+∫cb f(x)dx
問題 右図でy=x2 とy=4 で囲まれた部分の面積を求めよ 解答 y=4 が y=x2 より上の方にあるので S=∫-22 4−x2dx =[4x − x3/3]-22 =2/8−8\ =32 \ 3/ 3
問題 右図でy=x2 とy=4 で囲まれた部分をy軸について 回転させたときの体積を求めよ 解答 この立体はy軸方向に厚さdyの円盤が重なっていると考えられます。 円盤の半径は√y 面積はπyなので V=∫04 πydy =π[y2/2]04 =8π
数列anで n→∞での振る舞いは大きく3つに分かれます。
・収束 lim(n→∞) an=A (定数) ・発散 ・lim(n→∞) an=−∞ or ∞ ・振動する
問題 an=2n+1 のとき 3n−2 lim an を求めよ 解答 lim an=2+1/n 3−2/n =2/3
y=1/x
この関数の極限 lim x→0 は+∞か−∞になります。 このとき、+方向から0に近づいた場合と−方向からの場合とで変わってきます。 そこで、+方向から近づいた場合は
lim(x→+0) 1/x =+∞
−方向からの場合を
lim(x→-0) 1/x =−∞
と表します。
指数関数の場合は
lim(x→∞) ax =+∞ (a>1) =1 (a=1) =0 (−1<a<1) =±1(振動)(a=−1) =±∞(発散振動)(a<−1)
です。aの値によって変わってきます。 また、sin,cos,tanは、常に振動しているので極値は存在しません。 ただ、次のような極値は存在します。
lim(x→0) sinx =1 x lim(x→0) tanx =1 x
問題 lim(x→0) sin3x の極値を求めよ sin5x 解答 sin3x =sin3x 5x 3 sin5x 3x sin5x 5 lim(x→0) sin3x =3/5 sin5x
数2では取り上げなかった微分の公式があります。 それは、xの関数の積になっているものを微分する場合です。
{f(x)g(x)}'=f(x)'g(x) + f(x)g(x)' /f(x)\'=f'(x)g(x)−f(x)g(x)' \g(x)/ {g(x)}2
三角関数の微分は重要です。
(sinx)' = cosx (cosx)' =−sinx (tanx)' = 1 cos2x
指数関数の微分は最も重要な微分です。
(ax)'=loga ax (ex)'=ex
eは自然対数といわれ、微分しても関数の形が変わりません。 物理では、最重要な公式です。e=2.718・・・程度の値です。 対数の微分は次のようになります。
(logx)’=1 x
問題 xsinx を微分せよ 解答 (xsinx)’=sinx + xcosx
sinaxを微分するとき、t=axと置き換えをします。 sintの微分はcostになります。(外の微分) 次に、tをxで微分します。(内の微分) それらを掛け合わせると
(sinax)’=a sinax
問題1 sin3x をxで微分せよ 解答1 外の微分はcos3x 内の微分は3 よって3 cos3x 問題2 log3x を微分せよ 解答2 外の微分は1/x 内の微分は3 よって3/x
積分は微分の逆の計算をします。
∫sindx=−cosx ∫cosdx= sinx
∫axdx = ax loga ∫exdx = ex
これは、「内の積分・外の積分」といわれるものです。 つまり、変数の置き換えをするわけです。
∫f(x)dx=∫f(t) dx dt dt
問題 sin3x を積分せよ 解答 t=3x とすると dt=3dx ∫sint 1 dt 3 =cos3x 3
関数f(x)g(y)の積を積分することを考えます。 f(x)を積分した形をF(x)、g(x)を微分した形をg’(x)とすると
∫f(x)g(x) dx =Fg−∫F(x)g’(x) dx
問題 xex を積分せよ 解答 先ほどの公式で f(x)=ex g(x)=x とすると ∫xex dx =xex−∫1・ex dx =(x−1)ex