ビデオCCDを使ってどの程度観測できるのか調べてみました。
昨今では天体観測も電子の目としてCCDを使うようになりました。
しかし、「冷却CCD」というのは非常に高価で操作も複雑です。
そこで、ビデオカメラに使われているCCDカメラで観測してみました。
使用したCCDカメラは高感度である必要があるので
25万画素で、最低照度0.1LuxのカメラにF1.2の明るいレンズを取り付けました。
CCDカメラ | ベルテックス 1/3 inch CCD 25万画素 |
レンズ | Nikon 50mm標準レンズ |
CCDカメラ+レンズ レンズはNikonでもトップクラスの明るさです。 |
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CCDカメラ本体とアダプター 本体はかなり小型なので、 |
オリオン座の3つ星付近 | |
解説図 キャプチャーのため |
この環境で星空を撮すと、目に見える星だけでなく
6等級の暗い星まで観測できました。
この映像は、CCDカメラの映像をビデオキャプチャーしたものです。
テレビ画面で確認すると、4等星まではくっきりと見え、5等星は
明るくはないもののしっかりと見え、6等星はよく見ればあるといった具合です。
ビデオキャプチャーした映像では、1等級分だけ暗い映像になってしまいました。
今回の撮影は、東京の江戸川区という光害の多いところだったのにも関わらず
6等級までTVで確認できました。
このCCDカメラを天体望遠鏡に取り付けて、ファインダーのように使えば
光害で空の明るい都心でも暗い星を導入するのに役立ちそうです。
とくに、目的の天体の周辺に目印となる明るい星がないときは
これを使うと楽に導入できそうです。
さらに、両軸モータードライブの赤道儀で天体写真を撮るときは
遠隔操作にして、暖かい家の中で導入、撮影の操作ができそうです。
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