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TOEICとは、「Test Of English for International Communication」
の略で、意味は「国際的なコミュニケーションとしての英語のテスト」
という意味です。特徴として次のようなものがあります。
このように、英会話を重点的にテストしています。
TOEICは、企業が個人の英語能力を試すのにもよく用いられます。
ところで英語の試験には、この他にも「英検」「TOEFL」があります。
TOEFLは、「Test Of English as a Foreign Language」の略で
TOEICと非常に似ています。これは、留学先の大学院などで
英語の能力を測るために用いられます。
「英検」などは、最もなじみの深い試験だと思います。
これは、1級から5級に分かれています。
以下に、それぞれの特徴をまとめて見ました。
TOEIC | TOEFL | 英検 | |
階級 | 10〜990点 | 10〜990点 | 5 4 3 準2 2 準1 1級 |
試験頻度 | 年6回 | ? | 年2回 |
受験料 | 6615円(税込) | ? | 級別で900〜5500円 |
資格保留率 | 2% | 2% | 46% |
特徴 | 就職に有利 | 留学に必要 | 有名 |
通用する範囲 | 50カ国以上 | 180カ国以上 | 日本国内のみ |
※「資格保有率」は都立大学の場合 94年調べ
このように、「英検」は人気があり保有率も高いのですが、
年2回しか試験が行われず、1つずつ試験をクリアしていく必要があります。
また国際的には通用せず、履歴書にかけるのは2級からといわれています。
対して、TOEICは最近になって人気が急上昇しています。
試験も年6回(臨時の会場は年3回)行われ、級別に分かれていなく
即刻、能力がわかります。また、世界50カ国以上で行われ
国際的にも通用します。就職でもTOEICの記入欄があります。
得点は10点〜990点まであります。
TOEICでは、次のように位置付けています。
スコア | Lebel | ガイドライン | 企業が期待するスコア |
860〜990 | A | Non-Nativeとして十分 なコミュニケーションができる |
|
730〜860 | B | どんな状況でも適切な コミュニケーションが できる素地を備えている |
600-730 海外部門 500-730 営業部門 500-650 技術部門 |
470〜730 | C | 日常生活のニーズを充足し、 限定された範囲内では 業務上のコミュニケーションができる |
400-500 新入社員 |
220〜470 | D | 通常会話で、最低限の コミュニケーションができる |
|
10〜220 | E | コミュニケーションができるに いたっていない |
また、点数によってどのような英語を体感しているのかという表が次です。
スコア | Lebel | 体感 |
10-100 | 意味不明 | ・何をやっているのかわからない |
100-200 | ローマ字 | ・耳が音をはじく ・外国語とわかっていても、英語だとはわからない |
200-300 | 中学 | ・鼓膜に穴があく ・英語であることはわかる |
300-400 | 高卒 | ・頭に単語が浮かぶ ・知っている単語が一語ずつ浮かんでくる |
400-500 | 大卒 | ・単語がつながる ・浮かぶ単語が複数になる |
500-600 | ESS | ・頭に文章が出る ・文章が頭に一つ出るようになる |
600-700 | 海外出張 | ・文章が動き出す ・一つだった文章が複数になり流れ始める |
700-800 | 海外駐在 | ・頭上に絵が浮かぶ ・頭の文書が消えて1枚の静止画が出てくる |
800-900 | 帰国子女 | ・絵が動き出す ・静止画が動き出す |
900-950 | 通訳 | ・絵が飛び散る ・残像が目に、Keywordが耳に残る |
950-990 | Native | ・心が浮かぶ ・声のトーンや表情などで相手の意図がわかる |
大卒の平均点は378点、企業が期待する点数は500点以上
600点でやや有利、730点以上でかなり有利といわれています。
全国の書店、大学生協などで右のような申込書をてにいられるほか、
TOEICのホームページ上で案内書を請求できます。
費用は6615円(税込)で、年6回行われます。
申込書に必要事項を記入したら、書店or生協or郵便局に
試験費用を支払い領収書をもらいます。
この領収書を申込書に添付されていた封筒でTOEIC事務書に送ればいいわけです。
生協or書店で郵送の作業をしてくれることがありますので
封筒にも必要事項を記入して80円切手を貼っておきましょう。
受験日の2週間前になると受験票が送られます。
受験は、Section1と2があって、1は、リスニングが45分で、100問出題されます。
2は、リーディングが75分で、100問出題されます。
点数配分は両方とも同じです。
98年度の試験日程は次のようになっています。
回数 | 試験日 | 申込み期間 | スコア送付日 |
65 | 1998/5/24(Sun) | 3/1〜4/22 | 6/26 |
66 | 1998/7/26(Sun) | 5/1〜6/24 | 8/28 |
67 | 1998/9/27(Sun) | 7/1〜8/19 | 10/30 |
68 | 1998/11/15(Sun) | 9/1〜10/14 | 12/18 |
69 | 1999/1/24(Sun) | 11/1〜12/9 | 2/26 |
70 | 1999/3/28(Sun) | 1/4〜2/17 | 4/23 |
試験の内容は次のようになります。
問題 | 問題数 | 問題数 | 解答時間(分) | |
リスニング | 写真描写 | 20 | 100 | 45 |
質疑応答 | 30 | |||
対話 | 30 | |||
説明 | 20 | |||
リーディング | 文法・語彙 | 40 | 100 | 75 |
正誤問題 | 20 | |||
読解 | 40 | |||
合計 | 200 | 120 |
私も、第65回のTOEICの試験を5/24(Sun)に受験してきました。
試験会場は東京の田町にある慶應義塾大学の三田校舎で行われました。
試験時間そのものは13:45〜15:45だったのですが
準備などがあるので実際には13:00〜16:00までです。
試験開始5分前になると、問題が配られます。
問題の冊子にはシールが張られていて、試験が開始されると
このシールを破いて問題を開きます。
試験が開始されると早速リスニングです。
リスニングは普通のラジカセで行われましたが聞き取りやすかったです。
リスニング中は、「ヒアリング」→「マーク」→「次の問題の予習」を
繰り返します。「次の問題の予習」とは、次の問題でどのようなことを聞かれるか
あらかじめ問題を見ておくことです。(私はここまで余裕がなくできませんでした)
ヒアリングの45分間が終わると次はリーディングです。
リーディングは75分間で100問答えます。
これは、1問あたり45秒しかかけられず、その間に問題文と
選択肢4題を理解しないとならないので、なかなか厳しいです。
私は、後半の25問ができませんでした。
やがて試験が終了しました。
試験の感想としては、やはり全体的に時間が足りず
さらに集中力が持続しないために、問題集ではできていたものでも
実際にはできないことがわかりました。
試験結果は300点台後半で、LebelはDでした。
これは、高卒程度の学力で、英検では3級に相当します。
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