人体への影響 |
被曝後の症状 |
細胞の放射線感受性 |
国際原子力事象評価尺度(INES) |
ここでは、放射線の人体への影響を示します。
ただし、完全にわかっていないので多少の不一致があります。
線量[Sy] | 影響 |
6m | 自然界における年間の被曝量 |
50m | 放射線従事者の年間許容被曝量 |
0.2 | 生涯に受ける自然放射線量 |
0.3 | 突然変異増加 |
0.9 | 観測できる変化はない |
1 | 6歳以下の子供にわずかな成長の遅れ 3時間以内に嘔吐5% |
2 | 白内障・多少の白血病・嘔吐50% |
3 | 造血不全 |
4 | 数週間以内に50%死亡 |
7 | 数週間以内に95%死亡 |
10 | 造血細胞形成低下 約20日で死亡 |
30〜60 | 脳浮腫 呼吸困難 下痢 発熱 1〜2週間で循環不全 |
100 | 直ちに昏睡 数時間で死亡 |
このデータは、第5福竜丸、マーシャル諸島島民、原子炉事故の被災者で
記録されたものです。
前駆期 | 1〜3日 | 全身疲労 嘔吐 皮膚の発赤 |
潜伏期 | 数日から数週間 | 無症状 |
発症期 | 3〜6週間 | 小腸壁の破壊 白血球低下 免疫低下 高熱 腹痛 |
その後、生または死 回復した場合でも長期に及ぶ障害の可能性 |
細胞 | 放射線感受性 | 寿命[日] |
リンパ球 | 高い | <1 |
顆粒球 | かなり高い | 3〜8 |
血小板 | かなり高い | 11 |
赤血球 | 比較的低い | 110〜120 |
国際原子力事象評価尺度(INES)
レベル | 基準1: 所外への影響 |
基準2:所内への影響 | 基準3:深層防護の劣化 | 例 | |
事故 | 7 深刻な事故 |
放射性物質の重大な外部放出 数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出 |
チェルノブイリ原発事故 | ||
6 大事故 |
放射性物質のかなりの外部放出 数千から数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出 |
||||
5 所外へのリスクを伴う事故 |
放射性物質の限られた外部放出 数百から数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出 |
原子炉の炉心の重大な損傷 | スリーマイル島原発事故 | ||
4 所外への大きなリスクを伴わない事故 |
放射性物質の少量の外部放出 公衆の個人の数ミリシーベルト程度の被ばく |
原子炉の炉心のかなりの損傷/従業員の致死量被ばく | JCOによる臨界事故 | ||
異常な事象 | 3 重大な異常事象 |
放射性物質の極めて少量の外部放出 公衆の個人の十分の数ミリシーベルト程度の被ばく |
所内の重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員の被ばく | 深層防護の喪失 | 再処理燃料工場での爆発事故 |
2 異常事象 |
安全上重要でない事象 | 所内のかなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を超える従業員の被ばく | 深層防護のかなりの劣化 | 美浜原発 細管破断 | |
1 逸脱 |
安全上重要でない事象 | 運転制限範囲からの逸脱 | |||
0 尺度以下 |
0+安全に影響を与え得る事象 0−安全に関係し得る事象 |
もんじゅのナトリウム漏れ | |||
評価対象外 | 安全に関係しない事象 |