データの作成〜中級編〜 |
1,データの作成 |
2,コンパイル |
中級編では、井の頭線を取り上げます。
この路線は、吉祥寺から明大前を経由して渋谷まで走っている路線です。
他路線との乗り入れはなく、「各駅」と「急行」の2種類の種別が存在し
途中の駅で急行が各駅を追い抜きます。
sample2.lzh(152KB) | ここで紹介されている「井の頭線」で作成したデータです。 ファイルはExcel 2000形式ですが、Excel95形式も |
ここで作成したファイルは上からダウンロードできます。
行\列 | A |
1 | 井の頭線 |
2 | 1.06 |
3 | 小林成徳 |
4 | 00/10/20改正 |
5 | 駅間距離を反映させました。 |
6 | 鳥瞰図、路線図がより実物に近くなり |
7 | ダイアグラムから速度も推測できます |
今回の路線情報は次のようになりました。
行\列 | A | B | C | D |
1 | 0 | 0 | 0 | 各駅停車 |
2 | 0 | 180 | 0 | 急行 |
井の頭線は、各駅と急行が走っています。
各駅の色は黒、急行は深緑にしました。
このときの行数が種別番号となります。
ここでは、種別番号1が各駅停車、2が急行になります。
なお、種別番号は1から連続していなければならず、途中を空欄にはできません。
また、1行目は、各駅であることを推奨しています。
これは、電車のアイコンの上に種別の意味する色バーを付けるのですが
種別1は、普通の電車と言うことで何も付けないようにしているためです。
計算駅の選考は、次の通りでした。
1より、時刻表を見ると、富士見ヶ丘着の電車があるので
「吉祥寺」「富士見ヶ丘」「渋谷」を計算駅にします。
2より、途中の永福町で電車の待避があるのでここも計算駅に入れます。
これだけだと、永福町〜渋谷間があきすぎるので、3より
小田急線との乗換駅で、急行も停車する下北沢も計算駅にしました。
同じく、京王線との乗換駅である明大前は永福町の隣なのですが、
乗り換え客が多いので計算駅にしました。
これだと、急行の停車駅で計算駅になっていないのは久我山ということになりますが、
久我山は富士見ヶ丘の隣なのでいいことにしました。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | |
1 | 1 | 2 | 6 | 0 | 3 | キ | 吉祥寺 | ||||||||
2 | 1 | 1 | 2 | 6 | 18 | 1 | 井の頭公園 | ||||||||
3 | 1 | 1 | 2 | 6 | 46 | 1 | 三鷹台 | ||||||||
4 | 1 | 1 | 2 | 6 | 76 | 3 | 久我山 | ||||||||
5 | 2 | 1 | 1 | 3 | 6 | 0 | 1 | フ | 富士見ヶ丘 | ||||||
6 | 2 | 1 | 3 | 6 | 21 | 1 | 高井戸 | ||||||||
7 | 2 | 1 | 3 | 6 | 56 | 1 | 浜田山 | ||||||||
8 | 2 | 1 | 3 | 6 | 79 | 1 | 西永福 | ||||||||
9 | 3 | 2 | 1 | 4 | 6 | 1 | 0 | 3 | 永 | 永福町 | |||||
10 | 4 | 3 | 1 | 5 | 6 | 0 | 3 | 明 | 明大前 | ||||||
11 | 4 | 1 | 5 | 6 | 47 | 1 | 東松原 | ||||||||
12 | 4 | 1 | 5 | 6 | 74 | 1 | 新代田 | ||||||||
13 | 5 | 4 | 1 | 6 | 6 | 0 | 3 | 下 | 下北沢 | ||||||
14 | 5 | 1 | 6 | 6 | 20 | 1 | 池ノ上 | ||||||||
15 | 5 | 1 | 6 | 6 | 53 | 1 | 駒場東大前 | ||||||||
16 | 5 | 1 | 6 | 6 | 83 | 1 | 神泉 | ||||||||
17 | 6 | 5 | 1 | 0 | 3 | シ | 渋谷 |
駅入力の方向は、吉祥寺→渋谷とし、これを順方向とします。
A列は、計算駅だけ計算駅番号を、途中駅は空欄にしておきます。
上の表のように、計算駅のバックカラーを変えると見やすいでしょう。
B〜E列と、F〜I列は、隣接計算駅とその方面を入力します。
たとえば10行目の明大前(4)の場合(かっこ内は計算駅番号)、
逆方向の隣接計算駅は永福町(3)なので列Bは3です。
この方面は、ほとんど吉祥寺(1)に行くので列Cは1になります。
同様に、順方向の隣接計算駅は下北沢(5)、方面は渋谷(6)なので、
列F、Gはそれぞれ5,6になります。
距離と本線番線は大部分を省略しました。
J列は、待避方法です。
この路線では待避を行うのは永福町だけなので、他は空欄のままです。
さて、永福町では、電車が待避するときは進行方向左によけるので1にします。
逆に右にずれる場合は2になります。
K列は、途中駅の位置的割合です。値の求め方は初級編で解説済み
なので割愛させていただきます。
L列は、停車種別です。停車種別の求め方は次の通りです。
停車種別停車種別は、バイナリコードになっています。
上の表のように種別番号を降順に並べ、通過する種別を0、 |
富士見ヶ丘は各駅のみ停車なので、2進法で01、10進法で1です。
明大前は、急行と各駅の停車なので、2進法で11、10進法で3です。
M列は略号です。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | |
13 | 102 | 230 | 230 | 230 | 吉祥寺〜明大前 | ||||||||
14 | 11 | 1 | 2 | 20 | 350 | 426 | 350 | 128 | 128 | 128 | 2 | ||
15 | 11 | 2 | 3 | 426 | 350 | 850 | 350 | 128 | 128 | 128 | 2 |
13行目で、鳥瞰図のエリア2を宣言しています。
14行目では、吉祥寺(1)から、富士見ヶ丘(2)へレールを引きます。
座標は(20,350)-(426,350)で、色はR=G=B=128です。
bit | ||
2^0 | 駅名表示 | 0-しない 1-する |
2^1 | 途中駅表示 | 0-しない 1-する |
2^2 | To駅表示 | 0-しない 1-する |
このようにパラメータが決まるので、2になりました。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | |
35 | 202 | 255 | 255 | 255 | 吉祥寺〜明大前 | ||||||||
36 | 21 | 1 | 2 | 740 | 431 | 3 |
36行目では、ダイアグラムを定義しています。
吉祥寺(1)をy=740に、富士見ヶ丘(2)をy=431においています。パラメータは
bit | ||
2^0 | 駅名表示 | 0-しない 1-する |
2^1 | 途中駅表示 | 0-しない 1-する |
2^2 | To駅表示 | 0-しない 1-する |
なので3になります。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | |
49 | 301 | 230 | 230 | 230 | 全体 | ||||||||
60 | 31 | 1 | 2 | 1 | 50 | 450 | 284 | 450 | 128 | 128 | 128 | 3 | |
65 | 31 | 1 | 2 | 2 | 50 | 400 | 284 | 400 | 0 | 180 | 0 | 2 |
ここでは路線図を定義しています。
60行目は各駅停車を定義しています。
各駅停車の種別番号は1なので、列Dは1です。
65行目は急行を定義しています。
同様に種別番号が2なので、列Dは2です。
パラメータは、いずれも途中駅を表示させますが
位置的に上に来る65行目では駅名を表示させませんので
それぞれ、3,2となります。
行\列 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z | AA |
1 | 吉祥寺 | 富士見 | 永福町 | 明大前 | 下北沢 | 渋谷 | |||||||||||||||||||||
2ヘッダー | 1 | 2 | 3 | t | 4 | 5 | 6 | ||||||||||||||||||||
4 | 1 |
39 |
5 | 2 |
6 |
4 |
53 |
1 |
4 |
58 |
1 |
5 |
1 |
1 |
5 |
5 |
1 |
5 |
10 |
1 |
|||||||
5 | 1 |
39 |
5 | 1 |
6 |
5 |
0 |
1 |
5 |
6 |
1 |
5 |
12 |
1 |
5 |
14 |
1 |
5 |
18 |
1 |
5 |
23 |
1 |
||||
92 | 2 |
39 |
5 | 1 |
6 |
10 | 0 | 1 | 10 | 4 | 1 | 10 | 8 | 1 | 10 | 10 | 1 | 10 | 12 | 1 | 10 | 16 | 1 | ||||
93 | 1 |
39 |
5 | 1 |
6 |
9 | 55 | 1 | 10 | 0 | 1 | 10 | 9 | 3 | 1 | 10 | 11 | 1 | 10 | 16 | 1 | 10 | 21 | 1 |
1行目には駅名などを入れておくと作業しやすいでしょう。(1行目は無視されます)
2行目はヘッダーです。列Hから順に3列ずつ各計算駅に割り当てられます。
ここで、永福町(3)で、電車の待避が行われるので、この待避情報も入れることにします。
すると、永福町は列NからPの3列を確保したのですが、その隣のもう1列を
待避情報用として確保します。
ヘッダーには、待避情報であることを宣言するため「t」を小文字で入力してください。
明大前(4)からは、再び3列ずつ確保することになります。
行4は、富士見ヶ丘始発になるので、吉祥寺は通りません。
誤入力防止のため、そのセルは、灰色にしました。
行93は、各駅停車です。行92の急行電車に永福町で抜かれます。
このとき、各駅停車は永福町で待避を行い、3分間停車します。
そのため、列Pには3を、列Qには待避を行うことを示すため1を入力します。
曜日別 ダイア構成 |
1 | 平日 | 土曜日曜 | − |
2 | 平日土曜日曜 | − | − | |
3 | 平日 | 土曜 | 日曜 | |
4 | 平日土曜 | 日曜 | − | |
作成するファイル | data1.txt | data2.txt | data3.txt |
井の頭線は、平日/土曜/日曜それぞれでダイアが違うので
data1.txt〜data3.txtまで作ります。
テキストができたら、Train4Makerを同じフォルダーに持ってきます。
「ファイル」-「設定」で、次のようなダイアログが現れます。
井の頭線は曜日によるダイアがそれぞれあるので「平日/土曜/日曜」
を選択します。「1分の待ち時間を30秒へ」をcheckします。
1行目は、無視してほしいので「一行目は無視」します。
データの区切り方法はタブです。
あとは、コンパイルすれば完成です。