タイトル

Train 3

     裏話偏

タイトル

1,Soft 動作環境 Download Install 使用承諾書
2,最新情報 Vector登録 Ver 3.08について バージョンアップ
3,使用方法
4,うら話 Train3製作の裏話

Train 3を作るに至るまで

リアル時刻表 Trainシリーズは、元々、私がいかに電車を乗り継げば
早く、楽に大学に行けるかということを調べるために作られたものでした。

私の自宅の最寄駅は、都営新宿線一之江駅で
東京都立大学は京王相模原線南大沢駅にあります。
この間には、新宿線、京王本線、京王相模原線と3つの路線があり
各駅、快速、通勤快速、急行、特急の電車が走っていたりと
とても複雑な電車が走っています。

そこで、大学1年 (1995年 春)のときに作ったのが、元祖 Trainです。
こちらは、MS-DOS版でn88basicによって作られました。
しかし、こちらには電車のバグがあったり、京王線を走っているすべての
電車をのせなかったりと、散々なものでした。

そのあと、まともなものを作ろうとして、Train2をつくりました。
こちらは、都営新宿線のすべての電車と、京王線の新宿から
橋本までと、府中までが載せてあります。
こちらは、電車データが正確になりました。
しかし、都営新宿線と京王線のダイアが1997/12/24に改正になり、データを
書きかえる必要が出てきました。

データは昔に作ったもので、すべて書きかえる必要があったことと
このときに勉強したC++言語を実用化したかったことと
Windows95の時代にMS-DOSのSoftを使うのはどうかと思い
32bit Windowsアプリケーションを作ろうと思いました。
時は、大学3年(1997年 冬)でした。

Train 95年 春 MS-DOS版

都営新宿線と、京王線の橋本行きのものだけ

Train 2 96年 MS-DOS版

電車データを正確にして、京王線も新宿から
橋本に加え、府中方面までサポート

Train 3 97年冬
  〜
98年春
Windows 95,98,NT版

電車データを97/12/24の新ダイアにした。
都営新宿線と京王線をフルサポート

 

実際に製作を開始

製作といっても、まずはデータ収集です。

都営線のデータ収集は、計算ポイントに指定されている駅にまで行って
電車の時刻表をもらってきました。(本八幡、一之江、大島、岩本町)
京王線については、京王線のホームページに時刻表が載っていたので
こちらを利用しました。
実は、時刻表データがホームページで公開されていなかったら
高尾山口や八王子駅は載せないつもりでした。

このようにして集められたデータは、約20駅×2(平日と休日)×2(方向)=80枚
という膨大なものになってしまいました。

つぎに、これをLotusの123を使ってパソコンに入力していきました。
これも膨大なデータでした。

データの入力とともに、Train3のアプリケーションの構想、製作をはじめました。
構想では、アプリケーションを製作する上で最も重要な部分です。
ここで完璧にアプリケーションの設計図を完成させておかないと
出来上がったものにバグがあったり、矛盾が生まれます。

構想が終わったら、実際にプログラミングを開始します。
徐々に機能を付け加えていき、出来上がってきた電車データを
撮りこんでいき、テスト、改良をしていきます。

Train3では、C++言語を使ってプログラミングしているので、一つ一つの動作を
関数というものに分けることができます。
そのため、作業を分散化しやすくなり、バグも発見しやすくなります。
今回は,アプリケーションを安定動作させるために関数の引数を
検査する部分をつけました。

構想 プログラミング 完成
データ作成

そして完成

そのようにして、Train3が完成しました。

時間がかかった部分は、プログラミングとデータ作成が、1:2程度です。
データ作成には結構苦労しました。
京王線は朝のダイアは半端ではなく、2分に1本が走っています。
しかも不規則で、突然電車が発生したり、待ち合わせを行ったりと
散々でした。
それでも、1本1本電車を追っていきました。
待ち合わせを行う駅がある場合、その前後の駅の時刻表を調べ
待ち合わせを行っているのかということを判断しました。

Train3の動作状況を見てみると、電車の運行が手に取るようにわかりました。
特に、都営線で始まった急行運転がどのようなものなのか?というのが
てにとるようにわかり、急行の利用方法を考えるのに役に立ちました。

 

完成後どうするか

Train3は、私個人が利用するために作られたSoftです。
そのため、はじめはフリーソフトとして配るほどのものとは思っていなかったので
私のホームページで公開しているだけでした。

しかし、もしフリーソフトとして公開した場合、どのような反応が返ってくるか
興味があったので,vectorに登録してみました。(時は98年4月)

5月末に、vectorから通算ダウンロード数が発表されました。
ダウンロード数は130回/月で、この多さには驚きました。
その後も最高で500回/月までいくこともありました。

 

雑誌掲載

そんなある日、出版社から掲載の依頼がきました。
正直言って、自分個人の使用に特化して作ったSoftが
雑誌に掲載されるとは思ってもみませんでした。
Train3は、都営新宿線と京王線しか載っていないので実用にならないので
まさか公的な雑誌に掲載されるなんて思いませんでした。
その後も、SoftbankのOh! PCやimpressのDOS/V POWER REPORTなどに
掲載されました。

ところで、CD-ROMに自分のSoftが収録されるというのはいいものです。
雑誌のCDは、CD-Rで焼いたのと違い、凹凸で記録されます。
古代人が石碑に刻んだ文字が時を経て現在まで残っているように
このTrain3も長い間、記憶に残ってほしいと感じました。


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