電子工作

                    部品編1

1,抵抗
2,コンデンサ

1,抵抗

電子部品で最もわかりやすい部品は、抵抗です。
抵抗は、電流の流れを制限する働きがあります。

抵抗

抵抗は電圧と電流に密接な関わりがあります。(オームの法則)

(電圧) = (電流) × (抵抗)

例)
電位差3Vの部分に6mAの電流を流したいときは、
(抵抗)=3÷0.006=500Ω
で、500Ωの抵抗をつければいいことになります。

抵抗の種類は消費する電力や、精度によって次のような種類があります。

カーボン抵抗 安価で最も一般的 5〜10円
ホーロー抵抗 大電流が流せる 数十円
セメント抵抗
金属被膜抵抗 精度が高く温度変化も少ない
酸化金属被膜抵抗 耐熱性に優れている

 

【抵抗値の読み方】

一般的な抵抗には抵抗値が数字で書いていなく、「カラーバー」を
4つ用いています。読み方は、金か銀の帯が右になるようにみて
次の表の通りに読みます。

  1番目 2番目 3番目 4番目
10の位 1の位 倍率 精度
×1 金:5%

銀:10%

×10
×0.1k
×1k
×10k
×0.1M
×1M
×10M
 
 

例)

抵抗値の計算 第1帯:黄→4
第2帯:紫→7
第3帯:赤→×0.1k
第4帯:金→精度5%

以上をまとめると、47×0.1k=4.7kΩ

 

【注意点】

抵抗で消費する電力に注意してください。
抵抗で消費する電力は、次式で求まります。

(電力) = (電圧)2 ÷ (抵抗)

この電力が、規定値を超えないようにしてください。
一般的なカーボン抵抗では1/4W程度です。


2,コンデンサ

抵抗の次に一般的な電子部品はコンデンサーです。
コンデンサーの役割は、一時的に電気の充電・放電を行うことです。

コンデンサの容量は、F (ファラド)という単位を用いますが、
一般的な電子回路ではpF(ピコファラド 10-12F)や、
μF(マイクロファラド 10-6)を用います。

また、コンデンサーには、極性があるものがあります。
一般的に、容量の大きい電解コンデンサーなどに極性があります。
極性のあるものは部品の足の長さが異なっており、長い方が+です。

 

【コンデンサーの種類】

種類 極性 特徴
セラミックコンデンサー なし 容量は小さく、高周波回路に用いる
マイラーコンデンサー 温度変化が小さい
スチロールコンデンサー 容量の精度が高い
タンタルコンデンサー あり 体積が小さい
電解コンデンサー 容量が大きい、漏れ電流も大きい

コンデンサー

左から、セラミックコンデンサー、マイラーコンデンサー、電解コンデンサー

 

【容量値の読み方】

コンデンサーには、容量を直接書いてないものがあります。
その場合は、指数表記をしているので

1番目 2番目 3番目 英語
10の位 1の位 指数

×10n

精度

M:±20%
K:±10%
J:±5%

例)

コンデンサー

左のコンデンサーは、331となっているので、33に101をかけた値、
330pFということになります。中央は、33に102なので3300pFです。
Kという文字があるので、精度は±10%です。

 

【注意点】

コンデンサーには耐圧というものがあります。
この電圧を超えると、コンデンサーがショートして破裂、変質などを
してしまい、使い物にならなくなってしまいます。
最低でも、使用予定電圧の2倍以上のものにしましょう。

次に、コンデンサーには種類によって極性というものがあります。
逆の電圧がかからないようにしてください。


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