自作パソコン5

          Video・CD・LAN・SOUND編

1,Video
2,CD-ROM
3,LAN
4,SOUND

1,Video

パソコンの情報をDisplayに表示するためには、「Videoボード」
というものが必要です。「Videoボード」は、「Graphicsボード」
「Videoカード」とも呼ばれたりします。しかし、「Video Captureボード」
とは違い、Videoをキャプチャーする機能はありません。(あるものもあります)

Videoボードを選ぶときは、次の点をcheckします。

●搭載メモリー

Videoカードに搭載するメモリー量のことです。
この容量が多ければ多いほど、多色で、大解像度で表示ができます。
通常のビジネスアプリケーションを動かすだけなら2MBでもいいのですが
写真などを扱ったり、大画面で作業することもあると思うので
通常は4MBの物を選ぶといいと思います。
なお、搭載メモリーと、色数,解像度の関係は次のとおりです。

解像度 1MB 2MB 4MB 8MB
640×480 1677万 1677万 1677万 1677万
800×600 6万
1024×768 256 6万
1280×1024 - 256 6万
1600×1200 - 256 6万

●AGP or PCI

今までは、VideoボードはPCIで接続するというのが普通でしたが
最近では、Videoボード専用のインターフェースとしてAGPというものがあります。
PCIでは、32Bitのバス幅で33MHzで動作しているために133MByte/sの
転送速度がありました。しかし、Videoボードのメモリーを
メインメモリーで代用しようとすると、どうしても転送速度の関係で
無理がありました。そこで、AGPが登場しました。

AGPインターフェースでは、66MHzで動作するために266MByte/sの
転送速度を実現できます。また、ClockのUpとDownの2回同期することで
533MByte/sの転送速度を実現できます。

このAGPのメリットは、メインメモリーの一部をVideo用の
メモリー領域に割り当てることができるので、3Dのように
大量のVideoメモリーを必要とするものに適しています。
逆に、3Dを使用しないなら、AGPのメリットはありません。

価格的にはAGPもPCIも大差がなく、AGPの方が人気があります。
AGPはマザーボードとの相性問題がありましたが、
マザーボードにIntel系のチップセットを使っていれば問題ありません。
互換チップを使っている場合も、最新のAGPドライバを使えば問題ないようです。

●チップ

Videoボードの性能は、そこに搭載されるチップで大体決まってしまいます。
安くおさえるのであればRIVA128などで良いと思います。
3Dを盛んに使うゲームなどは、RIVA TNTやVoodoo Bansheeが主流で
価格も16MBを積んで1.5万円程度までになりました。


Video Capture

Video Captureボードは、Videoの映像をAVI、MPEGなどに変換するボードです。
最近のVideoボードには、Capture機能を兼ね備えたものも登場してきています。

しかし、映像は何とか鑑賞に堪えられるといったレベルです。
現行のCaptureボードは、たいてい320×240の30フレームが限界というものが多いです。
このレベルはVHSの3倍モード程度です。(最近のVHSレベルではなく、5年前のVHSレベル)

また、MPEG2レベルのボードは現在(99年7月時点)では高価で
低価格のものは画質がMPEG1に近いものになってしまいます。

Video Captureでうまく撮る方法

VideoCaptureをすると「コマ落ち」や「音とび」というのがよく起こります。
これは、CPU、HD、バスの能力に起因します。

まず、フレームレートは15が適切です。
30では、コマ落ちをする可能性が高くなります。
また15より速くすると、「テロップ」などがちらちらしてしまいます。
(テロップが、ノンインタレースのため?)
画面サイズは320×240になります。
音声は、22kHz、ステレオを限度にしましょう。
HDは、SCSIで高速のものにします。

こうすることでなんとかCaptureできると思います。

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2,CD-ROM

最近のアプリケーションは、ほとんどがCD-ROMで供給されているので
CD-ROMは必要といえます。しかし、後述するLANで、ほかのPCのCD-ROMを
共有するという方法もあります。

現在では、CD-ROMは、×40倍速のものが1万円程度で販売されています。
1倍速はCD-Playerの転送速度150KB/sを基準にしているので
×40では、最大6MBの転送能力があるということになります。

なお、「最大」で40倍速ということなので、通常はもっと遅くなります。
40倍速で読み出しになるのはCD-ROMの外側の部分なのですが
データは内側から記録されていくものなのでなかなか40倍速にはなりません。
内側では40×0.45≒18倍速程度になります。

高速なドライブは回転速度が速いためかなりうるさいドライブがあります。
なるべくしっかりと重りがついている重いドライブを選ぶと良いでしょう。

通常のCD-ROMでは、音楽CDやVideoCDなどを読み取ることもできます。

●CD-R

CD-Rは、CDに1度だけ書き込みができるCDです。
このCD-Rを使うことで、自分でCD-ROMや音楽CDなどを作ることができます。
ドライブは内蔵型で3万円程度(99年1月現在)です。
また、CD-Rのメディアは1枚200円程度で購入することができます。

CD-Rの詳しい情報は、CD-Rのページをご覧ください。

●DVD-ROM

将来、CD-ROMに取って代わるといわれているのがDVD-ROMです。
現在でも、DVD-ROMは2万円程度で販売されています。

DVDについては以前から話題になっていたものの、実際にはあまり普及しませんでした。
これは、DVDドライブの登場に時間がかかってしまったり、DVDドライブを
買ってまでも見たい「キラーソフト」というものが登場していなかったためです。

しかし、98年になってDVD搭載のパソコンが登場し始めています。
DVDは、98年から99年あたりからパソコンを中心に普及し始めて
21世紀になってから、DVD-RAM、家庭用のDVDプレイヤーなどが
普及していくものと考えられます。
なおDVD-Rは、98年7月時点でも100万円以上することや著作権プロテクトの
問題から、普及するのは困難だと思われます。

技術情報 DVD

DVDは、CDの技術を発展させることで実現できます。
DISKの直径はCDと同じ12cmで、レーザーには
635nmの赤色レーザーを使います。(CDは780nm)
メディアもCDと同程度で製作が可能です。

DVDは、片面で5GBのデータを書き込むことができます。
これは、MPEG2レベルの映像でも133分収録できます。

●DVD-RAM

DVDに記録できるものがDVD-RAMです。
片面2.6GB,両面で5.2GBも記録することができます。
このDVD-RAMドライブは、CD-ROMも読み取ることもできます。

98年7月現在では、DVD-RAMドライブが9万円、メディアが5.2GBで3000円で
販売されています。また、読み書きの速度はMO程度です。

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3,LAN

複数のパソコンを持っていたらそれらをLANでつなぎたいところです。
LANの形態には、主に10Base-Tと100Base-TXの2種類があります。

パソコン側では、LANボードを用意します。
パソコンを2台だけつなげるときは「クロスケーブル」を使って直接つなげます。
しかし、3台以上あるときはHubというものを使います。

LANの詳しい接続方法についてはLANのページをご覧ください。

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4,SOUND

Windowsを起動するのに必要ではないのがSOUNDボードです。
しかし、マルチメディアパソコンを目指したり、Windowsからのメッセージを
受け取るのには、サウンドボードが必要です。

基本的に、サウンドボードはどれを選んでも同じです。
安いものでは3000円で購入できます。
たいていのサウンドボードはCDクオリティーの録/再生機能があります。

また、MIDIを楽しみたいのならWAVE Table機能がついているものがいいでしょう。
なお。FM音源でもMIDIは再生できますが、昔のファミコンレベルの
音質ですので鑑賞に絶えないと思います。

SOUNDボードは、現在ISAバスのものと、PCIバスのものがあります。
SOUNDボードの世界ではISAが優勢ですが、ISAは近々廃止される方向にあるので
PCIタイプのものをお勧めします。

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